「日中の時間を有効に使いたい」
「短時間で効率的に稼ぎたい」
そんな理由で注目を集めているのが「夜勤専従看護師」という働き方です。
病棟勤務では夜勤と日勤が混在しますが、夜勤専従はその名のとおり「夜勤のみ」で働くスタイル。
この記事では、夜勤専従という働き方の実情、メリット・デメリット、そして気になる収入事情までリアルに解説します。
夜勤専従看護師とは？
夜勤専従看護師は、夜間の時間帯のみ勤務する看護師のことです。
シフトは週1〜2回、あるいは月4〜10回程度が一般的で、1回の勤務時間は16時間程度（2交代制の場合）が主流です。
施設によっては週末や祝日のみの募集もあり、副業や家庭との両立を目的に選ばれるケースも増えています。
メリット① 高収入を得やすい
夜勤専従の最大の魅力は「効率よく稼げる」こと。
夜勤手当や深夜手当が加算されるため、日勤に比べて1回あたりの報酬が高額になります。
【例】
・1回あたり：30,000円〜35,000円（地域・施設により変動）
・月8回勤務：約25万〜28万円
・フルタイム夜勤常勤：約年収500万円〜600万円も可能
少ない勤務日数でも、ある程度の収入が得られる点は大きなメリットです。
メリット② 日中の時間を自由に使える
夜勤専従は昼間が完全に空くため、副業・家庭・資格取得の勉強など、自由時間を有効活用できます。
また、週2〜3回の勤務なら、身体的・精神的な余裕も持ちやすく、自分らしいライフスタイルが築けるのも魅力です。
メリット③ 人間関係のストレスが少ない
夜勤帯はスタッフが限られているため、関わる人数が少なく、比較的人間関係のストレスが少ないといわれています。
業務もある程度ルーチン化しており、煩雑なカンファレンスやミーティングが少ない点もポイントです。
デメリット① 生活リズムが乱れやすい
夜勤は体内時計を逆転させるため、睡眠不足や体調不良に悩まされることもあります。
特に連続勤務や変則シフトがあると、体への負担が蓄積しやすくなります。
【対策】
・昼間の睡眠時間を確保する工夫（遮光カーテン、耳栓など）
・生活リズムを一定に保つスケジュール調整
デメリット② 将来的なキャリアの偏り
夜勤専従は急変時の対応などが中心となり、日勤で行う患者指導や退院支援などの業務に関わる機会が少なくなります。
そのため、長期間夜勤専従を続けるとスキルの偏りやキャリア形成に課題を感じる可能性もあります。
デメリット③ 社会的孤立感を感じることも
夜勤中心の生活は、一般的な生活リズムと合わず、家族や友人との時間が合わないという声も。
孤独感や疎外感を抱えないよう、プライベートの人間関係も大切にしたいところです。
夜勤専従に向いている人の特徴
・短期間で収入を得たい人
・昼間に自由な時間が必要な人（育児、副業など）
・少人数体制でも落ち着いて対応できる人
・生活リズムを自分でコントロールできる人
反対に、体力面に不安がある方や、孤独を感じやすい方には不向きな場合もあります。
夜勤専従で働く際の求人選びのポイント
夜勤専従の求人を探す際は、勤務形態や手当の条件だけでなく、サポート体制にも注目しましょう。
たとえば、1人体制なのか2名以上の複数配置なのか、仮眠時間や休憩スペースが確保されているかどうかなど、職場によって大きな違いがあります。
また、夜間の緊急時に連絡できる医師や管理者の体制が整っているかも、安心して働くうえで重要なポイントです。
求人票だけでは分からない情報もあるため、転職エージェントなどを通じて内情を確認するのもおすすめです。
納得できる環境で働くことで、夜勤専従という働き方をより長く続けやすくなります。
まとめ｜夜勤専従は「収入」「自由時間」を重視した働き方の選択肢
夜勤専従看護師は、効率よく働いて高収入を得たい方にとって魅力的な働き方です。
しかし、体調管理や生活リズムの調整、スキルの偏りといったリスクもあるため、自分のライフスタイルや将来のキャリアを踏まえた選択が大切です。
あなたにとって無理のない働き方を見つけることが、長く看護師として活躍するカギとなるでしょう。
