看護師として働き始めて数年。
「今の病院は合っていない気がする」「違う職場を見てみたい」そんな思いがよぎるのは、決して珍しいことではありません。
特に20代で初めての転職を考える際は、周囲の目や将来のキャリアに不安を抱える方も多いでしょう。
しかし、正しい情報と視点さえあれば、転職はむしろキャリアを前進させる絶好のチャンスです。
本記事では、20代の看護師が初めての転職で病院選びを失敗しないためのポイントをわかりやすく解説します。
20代看護師の転職、実は多い？
20代で転職を考えるのは早すぎると思われがちですが、実は多くの若手看護師が同じようなタイミングで転職を経験しています。
日本看護協会の調査によると、新卒3年以内に離職する看護師の割合は30％以上とも言われています。
人間関係や夜勤負担、教育体制の不備など、理由はさまざまですが、「転職＝マイナス」ではなく、自分に合う環境を探すための前向きな行動なのです。
むしろ20代は、吸収力や適応力が高く、採用側からも柔軟な人材として歓迎されるケースが多いのです。
病院選びで失敗する人の共通点
初めての転職で多い失敗パターンには以下のようなものがあります。
・給与や通勤距離だけで決めてしまう
・前職の不満だけに目を向けてしまう
・職場見学や情報収集をしないまま入職する
・キャリアプランが不明確なまま転職する
「とにかく今の職場を辞めたい」という感情だけで動くと、次の職場でも同じ悩みを抱えてしまうことがあります。
転職で大切なのは、「逃げ」ではなく「選択」としての意識です。
自分に合った環境を見極めるためには、条件だけでなく、働き方や価値観がマッチしているかを重視しましょう。
失敗しない病院選びのチェックポイント5つ
初めての転職でも安心して職場を選べるよう、以下の5つの観点を意識しましょう。
① 教育体制・サポートがあるか
20代ではまだ看護技術を積み上げていく時期。
転職先に新人や中途向けの研修があるか、プリセプター制度があるかを確認することが大切です。
② 人間関係や職場の雰囲気
実際の人間関係は求人票ではわかりません。
職場見学の実施や、口コミ・転職エージェントからの内情情報を参考にしましょう。
③ 夜勤・残業など働き方の実態
「夜勤あり」でも、月何回なのか、休憩が取れるのかなどで働きやすさは大きく変わります。
残業の実態や有給取得率なども事前にチェックを。
④ キャリアパスの選択肢
将来、訪問看護や管理職などを目指す場合、内部での異動や外部研修への参加支援があるかも確認ポイント。
成長の機会がある職場かどうかは重要です。
⑤ 自分の価値観と合っているか
忙しくても急性期を学びたいのか、ゆったり働きたいのか。
自分が大切にしたい軸と病院の方針が一致しているかを見極めましょう。
転職活動は情報戦。20代なら転職サイトやエージェントを活用しよう
初めての転職では、自力で求人を探すのは難しく感じるかもしれません。
そんな時は、看護師専門の転職サイトやエージェントを活用するのがおすすめです。
エージェントは、病院の内情（離職率・人間関係・残業実態など）を把握しており、希望に合う職場を紹介してくれます。
また、履歴書の添削や面接対策、条件交渉までサポートしてくれるため、初めての転職でも安心して進められる仕組みが整っています。
20代だからこそ、自分の「これから」を意識した転職を
看護師としてのキャリアは長く続きます。
20代での転職は、今後の方向性を考えるうえでとても重要な分岐点になります。
だからこそ、目先の条件だけで判断せず、自分がどう働きたいか・どんな看護をしたいかという視点を大切にしましょう。
早いうちに自分に合った環境を見つけられれば、その後のキャリアにも大きくプラスになります。
まとめ｜焦らず、慎重に。でも一歩踏み出す勇気を
初めての転職は、不安と緊張がつきものです。
けれど、それはあなただけではありません。
多くの20代看護師が同じ悩みを抱えながら、転職をきっかけにより良い職場に出会っています。
「今の職場を辞めたい」ではなく、「もっと自分らしく働ける場所を探したい」と前向きに考えて、病院選びをしてみてください。
しっかり情報を集めて、自分の未来に納得のいく一歩を踏み出しましょう。
